近藤、３差３位キープ　韓国の金が首位

地元の愛知·東海市出身で０８年中日クラウンズ王者·近藤共弘（３７）＝フリー＝が３バーディー、１ボギー、１ダブルボギーの７２で回り、通算５アンダーの３位をキープ。３年ぶりの通算６勝目を最終日３打差逆転で狙う。今年の中日クラウンズ覇者·金亨成（３４）＝福住ピーニング工業＝が６９で回り、８アンダーの単独首位で５月以来の通算４勝目に王手をかけた。台風のため、スタートを１時間早める最終日を愛知で強い２人がリードする。
　大型台風の上陸が予想される最終日を前に、ともに２打差３位で出た近藤と金が首位を目指して攻めた。近藤は１番で８０センチ、２番も１メートルにつけて連続バーディー。１１番で第１打を右の林に曲げてダブルボギーも「少しでも貯金がほしかった。スコアを落とさなくて良かったです」と、首位と３打差に安どした。最終日逆転Ｖなら、１９７３年のツアー制施行後９人目の愛知県２大会制覇達成となる。
　首位に立ったのは韓国の金だ。１番で１メートル半を決めてバーディー。２番は、１５メートルのイーグルパットをねじ込んで首位へ浮上。「ハンパじゃないですね。明日プレーできない可能性も考えていたから」と笑顔で流ちょうな日本語で話した。歴史のある愛知県２大会を同一年に制すればツアー史上初の快挙となる。５月の中日クラウンズは“名古屋飯”を食べて逃げ切りＶ。「今日はひつまぶしを食べます」と金。ゲンをかついで嵐の最終日も逃げ切る。